酷暑が続くと、日にあたるだけで消耗する。
日照りを避け、日影伝いにたどって進む。
ツバの広い帽子を被り、目線は下へ。
それでも眩しいくらい。
樹木が連続する安全地帯に入るとホッとする。
ひんやりとした湿度に風が抜け、楽園へと誘われる。
木漏れ日は肌に投影され、すり抜ける。
いつの間にか自分も吸収され、存在の影になる。
そして、そこが終わると次のエリアに目がいく。
長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。
今年の冬はことのほか寒い。
1月19日大寒前日、バラの剪定・誘導をする
季節は巡り、同じことの繰り返しのように見えるが、
そんな中で幾分かでも、前進・改良など変化し、ふと気付かされることがあると救いである。
去年、崩れたアーチを逸脱してツルが日の当たる方へと伸び過ぎたため、
新たな支持体を立てたが、今年はさらに其方へと広がる。
やや無理に誘導止めつけをしたツルもしばらく経つと、それが当然の如くになり、かつては全く無理だった位置まで更に引っ張り誘導できたりする。
何か違うことを工夫して多少の失敗があっても、いくつか上手くいったり発見があると
そこからまた考えの種が発生し、この繰り返しの輪は、緩やかな螺旋のように上昇していくものとなる。