この頃、鱗雲(ウロコグモ)をよく見かける。
時折、見事な様で空一面に広がっていることがあるが、
あとで写真にでも撮っておこうと思っていると
ふと気付いた時はもう、そうでもなくなってしまっている。
・・・・
そのままの状態を、どっぷりと体に染込ませて味わうべきものらしい。
夕方、日がかなり傾いたときに多い。
深い空に浮き出る雲の立体感がハッキリとして目を惹く。
それを過ぎると光が薄暗く曖昧になり
銀色の薄墨のなかに鱗模様が区別なく溶込んでしまう。
さらに夜の暗さになるとまた、黒い空にぼんやりと白っぽく模様が判別されてくる。
・・・・
僅かな光の傾きと強弱によって、激しく変化するが、
それによって印象が変わり、心情も変わる。
長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。
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