長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2012年10月13日土曜日

鱗雲

この頃、鱗雲(ウロコグモ)をよく見かける。

時折、見事な様で空一面に広がっていることがあるが、

あとで写真にでも撮っておこうと思っていると

ふと気付いた時はもう、そうでもなくなってしまっている。

・・・・

そのままの状態を、どっぷりと体に染込ませて味わうべきものらしい。





夕方、日がかなり傾いたときに多い。

深い空に浮き出る雲の立体感がハッキリとして目を惹く。

それを過ぎると光が薄暗く曖昧になり

銀色の薄墨のなかに鱗模様が区別なく溶込んでしまう。

さらに夜の暗さになるとまた、黒い空にぼんやりと白っぽく模様が判別されてくる。

・・・・

僅かな光の傾きと強弱によって、激しく変化するが、

それによって印象が変わり、心情も変わる。



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