或る庭からの思考

長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2020年8月29日土曜日

8月29日 つる - 伸展する回転運動

 定家葛(テイカカズラ)のつるが伸びる。

ぐんぐんと伸びる。

空間に触手を伸ばし、日に日に長くなる。


複雑そうに見えるが、基本単純な回転運動で成り立っているようだ。

その積み重ねが状況によって様々な相貌を呈する。

風でぶらぶら、ゆさゆさしても折れない。


そしてある日いつの間にか、取っ付くところを掴む。

取り付くとピンんと伸びる、そしてそれを伝って次のツルが巻きついてくる。

次から次へと這い出てくる。

恐ろしいほどの生命力である。



2020年7月25日土曜日

7月25日 水紋



強い雨、強めの雨、まばらな雨。

雨がコンクリートのたたきに薄く溜まりつつ
次々と水紋を描き直す。
空の明るさと木々の影を映し出しつつ。

水紋が美しく出るのに丁度良い雨の強さがある。
その時に見てると、いつまでも見飽きない。




見始めは 殆ど同じような紋様の繰り返しに見えるが、やがてその時々微妙に違う個性豊かな風景が見えてくる。

雨粒が落ちると起点が発生しそこから直ぐに正円となって広がっていき、消える。
次々とそれが起こり、隣り合った円の波が干渉すると、時間差と強度に応じて独特の文様が現れる。

見ているものは、残像か否か。
目と脳のシャッター速度も変化し揺らいでるようで定まらない。

それは目をつぶっても 無くなる訳ではない。づっと描き続けている。
こちらの意識とは関係なく 現れては消え 運動し続けている。







2020年7月14日火曜日

7月14日 ヤブカラシ

今の時期、生い茂った木々を剪定するのはキリがない。
あまり手をつけぬことにした。

せめてヤブカラシを取り除く。
なるべく根元の方まで伝って辿っていき 取り除く。




巧妙にも、他の植物に紛れて根元の方が分からなくなっている。

ちょと引っ張ったり緩めたりして揺らすと、どこか離れたところで揺れる。
繰り返しているうちに どれか分かってくる。



それが慣れてくると 目だけで見抜けるようになる。

取り巻く環境を漫然と見ていた目が 
手の感触や 木々の微妙な動きによって訓練されてくる。


視覚は
触覚や空間と合間って覚え込み、先鋭化する。



2020年7月13日月曜日

7月13日 朝露の空間 -  揮発と表面張力


昨日までの雨は上がり、気温が下がる。




夜の星空が落ちたかのように
雑芝生一面に朝露が付いている。

オールオーバーに広がる粒々は 
気体のような液体
液体のような個体




揮発と表面張力の微妙なバランスに

芝の上の空間と行き来して影響しあっているらしく
空気がヒンヤリと感じる。


一方で無数のガラス玉を散りばめた如くに
草の葉脈を拡大してみせるレンズとなって
煌めいている。






2020年7月8日水曜日

7月8日 アジサイ - 未来

午後から夕方ほんの少しの間、雨上がる。



明日の枝木ゴミ回収を前に、
アジサイの咲き終わったのを切り取る。


先端に花の咲いた枝の
なるべく元の方の健全な芽を残して切り取る。
これが伸びて2年後には花が付く(かも知れない)。


去年そうした芽から伸びた枝は、まだ葉だけの先端。
この先端に来年、花が付く(かも知れない)。

1年後、2年後を想像しての切り取り。

かなりの量を取り去っても、程々うまい具合に全体が整い
数輪残った花が美しく見える。


2020年7月2日木曜日

7月2日 クチナシ


 以前の日記を見てみると、2011年7月8日にクチナシの花が満開とある。

実が割れないので「口無し」という名だそうだが、
勝手に無口で主張の少ない花のイメージを思い描いていた。
木陰の深緑の中に雑念を消し去るかのような白さで香りを引き立たせるのは、
まことに上品な有様である。


今年は
5月半ばに葉の2、3割が黄色く色づき
それが落ちると、
ぐんぐんと新緑が伸びるように駆け足で緑が深まり、
6月半ばにはもう開花。雨が続き早々に落ちてしまう。

翌年の花の為には、終わった花は取り除いた方がいいが、
秋冬の実も魅力的な形をしている。
むしろ花よりも。。



花が終わって後に残った額を見てみると
あの独特の実の造形がすでに基礎作られていることに気づく。
あの不思議な形は、花の抜けた後の「痕跡 - 空洞」 であったのだ。



2020年6月24日水曜日

6月24日 枝木ゴミ

枝木ゴミをまとめる。
翌朝の回収のため。




樹木は空間に大きく広がり枝葉を伸ばす。
これを少量間引きしたつもりが、
かなりの量の枝木が山積みになり驚く。

しかし枝は基本、直線の集まりみたいなもの、
広がった枝の方向を整え、長さを揃え

一定量ごとにまとめ、体重をかけて紐で縛ると、
かなりコンパクトになり、
ほどほどの物質量であることを知る。







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