或る庭からの思考

長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2023年3月5日日曜日


 今年は早めに梅も満開を過ぎた。




傷口が塞がるように人々の出足もコロナ前に戻ってきた。

花は何食わぬ顔して例年のように咲き誇っている。




2023年2月10日金曜日

 数年に一回程度降り積もる雪がある。


頻度が少ない故に前回の前々回のことと繋がる。

新しい所からの眺めも、連綿と続いてきた馴染みの一部のようである。




2022年2月21日月曜日

つるバラ・永劫回帰

今年の冬はことのほか寒い。

1月19日大寒前日、バラの剪定・誘導をする




季節は巡り、同じことの繰り返しのように見えるが、

そんな中で幾分かでも、前進・改良など変化し、ふと気付かされることがあると救いである。


去年、崩れたアーチを逸脱してツルが日の当たる方へと伸び過ぎたため、

新たな支持体を立てたが、今年はさらに其方へと広がる。

やや無理に誘導止めつけをしたツルもしばらく経つと、それが当然の如くになり、かつては全く無理だった位置まで更に引っ張り誘導できたりする。


何か違うことを工夫して多少の失敗があっても、いくつか上手くいったり発見があると

そこからまた考えの種が発生し、この繰り返しの輪は、緩やかな螺旋のように上昇していくものとなる。











2021年5月23日日曜日

つるバラ 開花

薔薇は何と言ってもその開花に全てが収束する。

開花のために他の時期があると言っても過言ではない。


その期間は永遠には続かないが、感動とともに何某かを残す。






去年もそう感じた。 あれから一年。 

コロナにも慣れた。


窓越しに眺めるバラを 切り取って部屋に生ける。

ちょうど良い外気。


様々な記憶が積み重なっていく。








2021年4月8日木曜日

芽吹き

  今年の春先は早くから暖かくなり、雨も程よく混じる。

つるバラが早くから芽吹いてくる。




金木犀も、楓も。

あらゆる新緑がぐんぐん萌え出ずる。


4月に入ると最早初夏のよう。

つるバラにも蕾らしきが。





これほどのものが土に埋まっていたのか。

これほどのものが空間に漂っているのか。



2021年3月27日土曜日

昨年、玉川上水の堤にかかる橋の西側は ケヤキなどが大掛かりに伐採されていたが

この春先に今度は東側が同じ様になっていた。

一瞬ひらけた風景に戸惑うが、これは管理のためであって自然は儲からないからと開発するのとは訳が違う。

今年は例年になく桜の開花が早い。3月末期待してあの堤と公園を見に行く。




公園内部の染井吉野のみの一群は一面一色に華やかに染まる。

上水の堤はそこまでハッタリは効かないが歩くうち、染井吉野に山桜や里桜が新芽とともに霞の様に入り混じる穏やかな色合に魅力を感じてくる。

しばらくするともう、これが以前からあった風景の様に思えてくる。


2021年2月4日木曜日

つるバラ 経過3

少し遅れたが立春までにと、つるバラの剪定・枝の誘導をする。

バラは、日の当たる方へ方へという単純な論理を繰り返し、伸び放題。


然るに太陽は南側の大樹やサワラ生垣に遮られつつ、回り込むように移動する。

結果、複雑な相貌を呈する。



どう手を付けていいか分からぬほどの混みよう。

こちらも、不要と見なされる小枝を切り落としていくという単純な論理を繰り返し

減らしていく。

やがて、だんだんと構造が見えてくる。







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