或る庭からの思考

長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2020年12月21日月曜日

冬木立の宿

すっかり黄色くなった正面の大樹は 様々な小鳥たちの停留所。

秋から冬へ 渡り鳥が 入れ替わり立ち代わり。



ヒヨドリがなく、 モズの口笛、 

ムクドリ、オナガ、ヤマバト


鳴き声の広がりは 縄張か。


 葉が無くなった枝の先端に止まって

辺りを見張るかのように キョロキョロしたりする。


冬至を迎え

やがて樹全体も透け 空間の構造を顕にしてくる。


冬の光が射し込む。









2020年11月7日土曜日

秋空を泳ぐ


雲が流れる秋空の大海原

鳥が泳ぐ 時折 ダイビングする 





緩やかに流れる雲をしばらく見ていると

空が動き 地球が動き 足元が揺らぐ

やがて 体が浮き 空間を漂う。







2020年10月31日土曜日

つるバラ 観察経過2

 秋になってまた長雨に。伸びたツルは先端を残し

すっかり枯れ落ちてしまっていた。



再び晴れが続くと、何もなかった途中の枝部分に

ポツポツと新しい芽が出てきた。


環境に応じて刻々と変化する。。

はたして、この芽はなんのためのものか。


太陽を浴びて

根に養分を送るためか、
それとも根を消費しているのか。





来春の花を期待する人の意図と
つるバラ自身の意図とは、多少ズレがあるかも知れぬ。







2020年10月22日木曜日

芙蓉

もう弱りかけた芙蓉の木だが

秋になって だいぶ遅れて 今年も花を付けた。




以前と違う気候のなか 印象も異なるが、

それでもまた、感傷的な思いを再び湧き立たせる。

その年ごとの記憶が薄いベールのように 幾重にも重なっていく。










2020年10月15日木曜日

金木犀

 10月2日、金木犀の香りに気付く。

ふと見ると、幾多の蕾を付けていた。


日記を探って見ると10年前の10月5日のことが

ほぼ そのまま当てはまる。




数日たって、満開になる。

蕾の時の方が香りが強く感動的であった気がする。

最初の一瞬であったからか。


暗いはずの葉影が金色に輝く。

樹が全体から光り 広がっていく。




金木犀というのは、花というより、木というより

むしろ この香り放つ短い時節、空間そのものである。




2020年10月1日木曜日

山鳩の森

 最近、よく山鳩を見かける




バタバタっと音がする、振向くと

木々の中に隠れてしまう。

2羽の時もある。


どこかに巣があるのかも知れない。

正面の大樹か その横のカエデか 生垣のサワラか。

それとも、近所か。


鳴き声もよく聞く。

遠くに聞こえるが、どうも近くに見えるあの鳩が鳴いているようである。

不思議な存在である。







2020年9月28日月曜日

アカメガシワ

 9月初旬、お盆過ぎに切り詰めた庭のアカメガシワをさらに切り詰める。

夏場一杯 直ぐに伸びてきて繁殖してしまうので、かなり詰めている。





ふと見ると、葉の裏に沢山の蝉の脱け殻が付いている。

ここ2週間のうちに這い出たらしい。



小さくした木に、所狭しと場所を争うようにして。

一枚の葉に何匹もついているのもある。

こんな木でも 役に立っていたのか。


9月下旬、玉川上水の堤をふと見ると

半年前にケヤキの大樹などバッサリ無くなっていた所に

早くもアカメガシワがびっしりと生え繁っている。


その下の木陰をかつてのごとく、秘めやかに水が流れていた。







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