或る庭からの思考

長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2020年9月28日月曜日

アカメガシワ

 9月初旬、お盆過ぎに切り詰めた庭のアカメガシワをさらに切り詰める。

夏場一杯 直ぐに伸びてきて繁殖してしまうので、かなり詰めている。


ふと見ると、葉の裏に沢山の蝉の脱け殻が付いている。

ここ2週間のうちに這い出たらしい。



小さくした木に、所狭しと場所を争うようにして。

一枚の葉に何匹もついているのもある。

こんな木でも 役に立っていたのか。


9月下旬、玉川上水の堤をふと見ると

半年前にケヤキの大樹などバッサリ無くなっていた所に

早くもアカメガシワがびっしりと生え繁っている。


その下の木陰をかつてのごとく、秘めやかに水が流れていた。







2020年9月24日木曜日

つるバラ 経過観察

壊れかけたバラのアーチ 。

5月末花後を少し切った後、今年は雨が2か月ほど続いた。

8月に入ると、今度は急激な猛暑が続く。

その間につる枝は伸びるのだが、

葉の色も悪くなり、枯れ落ちてきた。

切り取ってしまおうか迷っているうちに日が過ぎていく。



9月に入り、ふと見ると、先端の葉が復活してきている。


自由に伸びてしまったつる枝は切り取らず、

アーチの下は通らなくし、

迂回して裏手に回る小道を整備した。


脱け殻のようなアーチは 人のスケールの添景となる。

あまり手を加えない自然も、それなりの魅力はあるものだ。


在るが儘か そうしないか

それが問題だ。




2020年8月29日土曜日

8月29日 つる - 伸展する回転運動

 定家葛(テイカカズラ)のつるが伸びる。

ぐんぐんと伸びる。

空間に触手を伸ばし、日に日に長くなる。


複雑そうに見えるが、基本単純な回転運動で成り立っているようだ。

その積み重ねが状況によって様々な相貌を呈する。

風でぶらぶら、ゆさゆさしても折れない。


そしてある日いつの間にか、取っ付くところを掴む。

取り付くとピンんと伸びる、そしてそれを伝って次のツルが巻きついてくる。

次から次へと這い出てくる。

恐ろしいほどの生命力である。



2020年7月25日土曜日

7月25日 水紋



強い雨、強めの雨、まばらな雨。

雨がコンクリートのたたきに薄く溜まりつつ
次々と水紋を描き直す。
空の明るさと木々の影を映し出しつつ。

それは目をつぶっても 無くなる訳ではない。づっと描き続けている。
こちらの意識とは関係なく 現れては消え 運動し続けている。



水紋が美しく出るのに丁度良い雨の強さがある。
その時に見てると、いつまでも飽きない。


始めは 殆ど同じような紋様の繰り返しに思うが、
やがてその時々微妙に違う個性豊かな風景が見えてくる。


雨粒が落ちると起点が発生し、そこから直ぐに正円となって広がる。
次々とそれが起こり、隣り合った円の波が干渉する。
時間差と強度に応じて さまざまな文様が現れては消える。


見ているものは、残像か否か。
目と脳のシャッター速度も変化し揺らいでるようで定まらない。






2020年7月14日火曜日

7月14日 ヤブカラシ

今の時期、生い茂った木々を剪定するのはキリがない。
あまり手をつけぬことにした。

せめてヤブカラシを取り除く。
なるべく根元の方まで伝って辿っていき 取り除く。




巧妙にも、他の植物に紛れて根元の方が分からなくなっている。

ちょと引っ張ったり緩めたりして揺らすと、どこか離れたところで揺れる。
繰り返しているうちに どれか分かってくる。



それが慣れてくると 目だけで見抜けるようになる。

取り巻く環境を漫然と見ていた目が 
手の感触や 木々の微妙な動きによって訓練されてくる。


視覚は
触覚や空間と合間って覚え込み、先鋭化する。



2020年7月13日月曜日

7月13日 朝露の空間 -  揮発と表面張力


昨日までの雨は上がり、気温が下がる。




夜の星空が落ちたかのように
雑芝生一面に朝露が付いている。

オールオーバーに広がる粒々は 
気体のような液体
液体のような個体




揮発と表面張力の微妙なバランスに

芝の上の空間と行き来して影響しあっているらしく
空気がヒンヤリと感じる。


一方で無数のガラス玉を散りばめた如くに
草の葉脈を拡大してみせるレンズとなって
煌めいている。






2020年7月8日水曜日

7月8日 アジサイ - 未来

午後から夕方ほんの少しの間、雨上がる。



明日の枝木ゴミ回収を前に、
アジサイの咲き終わったのを切り取る。


先端に花の咲いた枝の
なるべく元の方の健全な芽を残して切り取る。
これが伸びて2年後には花が付く(かも知れない)。


去年そうした芽から伸びた枝は、まだ葉だけの先端。
この先端に来年、花が付く(かも知れない)。

1年後、2年後を想像しての切り取り。

かなりの量を取り去っても、程々うまい具合に全体が整い
数輪残った花が美しく見える。


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