日蝕があるというので朝方庭に出て空を見ると雲に覆われていたが、
食となる頃には風情のある濃淡の雲間から柔らかに太陽がのぞく。
・・・月は隈なきをのみ見るものかは・・・・などと兼好法師も言っていたが・・・
太陽それ自体を直接見てはいけないという、昔の人はどうしていたのだろう。
目を気にしながら木々の間から、薄雲越しにチラリと見やる。
そして振返ると、
木漏れ日の影の中に幾つもの三日月状の模様が現れ、
晴れ曇りにより、ぼやけたりはっきりしたりしながら
徐々にリング状をへて反対の三日月へと形を変えて行く。。
以前から、木漏れ日の独特の形状が気になっていた。
正確に枝葉の形をなぞるでなく、ある種のデフォルメが行なわれているような気がしていた。
あの木漏れ日らしいデフォルメの発生は、太陽の形の反映なのだろうか。
情報が多過ぎてかえって見えなかったものが、微細に絞られることによって見えてくることもあるのかもしれない。。
・・・・
長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。
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