花も盛りを越した芙蓉の葉々にも幾多の細かな穴があき、広まっていく。
ある日、窓の外で妙な音がする。見ると、キツツキの類が幹を叩いている。
枝木に虫がいるらしい、忙しなく枝から枝へ満遍なく働き回っている。
その数日後には台風による猛烈な雨風によって、激しく揺さぶられ多くの寄生物とともに、花や葉が地面に落ち、幾ばくかの枝も折れた。
折れた枝がそのままになっているのも見苦しい。切り落としてみたら結構な量。その時はスカスカになったが、しばらくすると自然な感じに落ち着く。あんなに沢山取り除かれたのが嘘のよう。
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あれからひと月、陽射しは除けるよりもむしろ浴びたく思うようになるにつれ、葉々が落ち秋空が覗き出す。
昨年の同じ時期に思いを馳せる。一昨年のこの季節を思い偲ぶ。
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