窓の外でなにやらチラチラと生きもののように動く。気になる。
よく見ると反射光のよう。
木漏れ日の効果がいくつか複雑に重なって、生命感溢れるランダムさを発生させていた。
第一要素:日蔭を作る無数の木の葉が重なる隙間のかたち。
第二要素:その影が投影される実体としての草類の複雑な形。
第三要素:偶発的な風によって、それぞれが独立して様々に 動き 変形する。
これらが相乗的に重なって 連続した響きを織り成す。
陽射しは 平行光線によって ボケることなく、 それら一つ一つの細部を明瞭にしている。
さわさわと心地よいトレモロ。
— 小刻みな揺れと大きなうねりが同時に存在し流れつつ。
時折、強風により、ハッとするような不協和音
— を奏でたかと思うと、
途切れ途切れの薄雲がかかり
— 緩やかなピアニッシモとなって消えゆく。
それでも見続けていたら、蜥蜴(とかげ)がチョロチョロと這い出てきて、もう曲が終わっていることを告げる。
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