午前中は雲が湿度を閉じ込めて覆っていたが
昼前頃から風起こり、その雲も途切れて青い夏空が広がると
海近くにいる気分になる。 実際には遠い内陸だが。
どこがかと言えば、
空が広い。漂う雲の遥かなる開放感。
そして、遠くより吹き来る風が微妙に湿り気を帯びながらサラッとする。
湿気は暑さを増長させるが、風が吹くと逆に爽涼に感じる。
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海辺を思った途端、この庭は全く別のものになる。
紫陽花も棕櫚も梔子も 今までとはまた違ったものに見える。
同じ舞台を使い回す芝居の幕が変わったかのように。
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夕方6時過ぎ、青い空に月が白い彫刻のように浮かぶ。
触ったことはないが、明らかに球体状のものだ。
7時頃には照らし出され、どこぞでヒグラシも鳴く。
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長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。
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