朝方、久々に梅雨らしいしっとり感。
春先では一雨ごとに濃くなる緑とあるが、この時期のものはその程度ではすまない。
ついこの間刈り取ったと思ったらもう茫々と生え伸びる。が、そう憎くはなく
草を刈るという行為も体にちょっとした清涼感と達成感をもたらす。
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芝生が息をし、湿度を発散している中にしばらくの間 浸かっていると
自分の身体の無数の毛穴がそれに反応してくるのを感じる。
活発に燃え、冷めざめとする微妙な空気の振動。
それらに共鳴して 他の様々な草木も 徐々に 同調し始め
繁みは、代謝する細胞の数だけの皮膚呼吸をする。
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全てをのものに鬆(す)があり透き間だらけであり、 流通し循環するものがある。
体内と体外の区別がそれほど厳然たるものである筈はなく
私は容易に庭になり、庭は同時に私になる。
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長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。
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