植物によって芽吹く時期はそれぞれだが、なかでも芙蓉は遅い。
だがその分、芽吹いてからのスピードは速く、日に日に伸びる。
「萌芽」は未来を内在し、時間を凝縮した存在である。
ある単純化され縮小された法則の片鱗が
拡大し複雑化されていく。
そのちょっとした初期条件から始まり、
行き先を探りながら
計画的なようでもあり、偶発的でもあるような
それでいてなんとなく全体のバランスはとれているような。
その小さな存在で
これから伸び行く大きな空間を、ゆるぎなく律し
全てを今、ここに物語る。
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長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。
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