長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2011年5月15日日曜日

萌芽

植物によって芽吹く時期はそれぞれだが、なかでも芙蓉は遅い。

だがその分、芽吹いてからのスピードは速く、日に日に伸びる。

「萌芽」は未来を内在し、時間を凝縮した存在である。




ある単純化され縮小された法則の片鱗が

拡大し複雑化されていく。


そのちょっとした初期条件から始まり、

行き先を探りながら

計画的なようでもあり、偶発的でもあるような

それでいてなんとなく全体のバランスはとれているような。




その小さな存在で

これから伸び行く大きな空間を、ゆるぎなく律し

全てを今、ここに物語る。


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