一本の木から落ちた葉を
とくに恣意的に選ぶということなく
拾い集めてみた。250枚ほど。
黄色いの、紅いの、赤黒いの、大きいの、小さいの、七手のもの、五手のもの
尖った感じのするもの、ふっくらした感じのもの、非対称なもの
一概にモミジと言えども、変化に富んですべて違うのだが
どれもこれもが驚くほど、考え抜いた唯一無二の結果
完璧な美であるかのような形態(なり)をしている。
こちらの思い込みか、気のせいか。
そう感じるのは勝手な好みからではなく、ある種の共有感があるように思う。
こちらの脳の一経路によって正解にたどり着くというのではなくて
数多く無限に存在する周囲の事物のなかに既に
共鳴させる解への経路の断片のようなものが含まれている。
そのような気がしてならない。
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これら一つ一つは、自動的なゲームの偶発結果などではなく
それぞれが、かけがえのない人生のようなものなのかもしれない。
とも思う。
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長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。
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