長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2010年10月5日火曜日

金木犀

しばらく雨勝ちな日が続いた後の夜に玄関の前でふと、その香りがした。


翌朝になって金木犀(キンモクセイ)の樹を見てみると葉の下に隠れて小さな花をたくさん付けていた。

 金木犀に気付くのは毎年、なぜか夜である。

暗闇で香りによって気配を感じ季節を悟る。




一つ一つはそれほどの造形という訳ではないのだが、極小のが無数にあるという繊細さと「金木犀」という名付けがとても好感の持てるものとなっている。

脳の前面よりもむしろ裏側を刺激され、この花の咲く頃に起きた幼い頃の思い出が仄かに漂う。

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