長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2010年9月13日月曜日

混在と制御

笹とドクダミとヤブカラシはいろいろなものに入り混じって生える。


ヤブカラシの対処法を調べてみると、駆除するには茎根に毒薬を注入し枯らすことで根こそぎ排除しなければならないそうだ。癌を隈無く切取るように。

しかしそのように流布している現代の常識なるものにも些かの疑問を感じる。



例えば「ヤブカラシ」の若芽は漢名「烏歛苺(ウレンボ)」といって利尿・解毒・鎮痛などに薬効のある生薬になるそうである。(そういえばパッケージの図象などのなかに入っていた様な気がする。)

「笹」もその葉には防腐作用があって料理や食材、保存食を包むのによく使われていたそうである。(そう言えば寿司・魚などの下に敷かれてたりしたのを見た記憶がある。)

「ドクダミ」も解毒など薬草としの効能がある。( 近所の人がいろいろ混ぜて皮膚に効く液体を作ってくれたことがある。)

これらの雑草は、かつては利用するものとして生えるそばから採取されていたことは想像に難くない。


生えて来て刈取られるだけでも、酸素を作り出したり、湿度・温度を安定させたりと立派なことをしている。

何百年もの間、様々な植物生命が混在しそれが丁寧に制御され、人間を含めてバランスを保ってきていたのであろうと思われる。

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