長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2010年9月9日木曜日

芙蓉の花

いつのまにか芙蓉がいくつもの花を咲かせていた。





華やかで艶(あで)やかなのに暑苦しくならずに涼しげなその姿は、唐渡りの薄絹衣を纏った天平の貴婦人といったところか。

他にこれと言って目立つ花が無く庭が緑一色に生茂る時期に目を楽しませてくれるのがいい。

春爛漫百花繚乱の頃だったらこれ程には見えなかったであろう。

花を咲かせ過ぎると消耗し樹木の形が崩れるので、すまないとは思いつつ可成り切ってしまう。その方が花も大きくなる。



大きくしても鑑賞に堪える造形をしており、見事である。

それに少なめの方が一つ一つが美しく見える。

何事もバランスである。

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調べてみたら、普通は目線下ぐらいのまでの高さに密生して育て、

毎日沢山の花が次から次へと咲くようにするものなのだそうだ。

そういえば他でよく見る姿はそうであった。あまり魅力を感じない。

ここの場合は、日除けのため3m程の大木で枝葉が活発に活動するのに花の数は減らしてしまうためかなり特殊。

人それぞれ、好きずきであろう。

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