長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2010年9月7日火曜日

笹と土

笹は厄介者である。

場所を選ばず何処にでも生え、勢力を拡大する。


根を横に伸ばし生えること生えること、あらゆるものに混じって。
しかも、根から抜くのがとても大変。

だから横着して鎌で地上部分だけを短く刈っていた。
何度かそうしていると小さく緻密な笹になってくる。

それなりに地表を緑に覆って土埃もたたずいい具合だったので、ここ何年かはそれで過ごしていた。

そうこうするうち芝生の半分以上が笹に侵略されてしまった。
建物の床下も怪しい、もしかすると根を張っているかも知れない。




そこで今年は一つ一つ地中の根からぬくようにした。

回転させることで茎葉を巻付けて引っこ抜くように巻き切る金物道具を使って。
これは手首がものすごく疲れる。一日にそう沢山は出来ない。


梅雨時の雨の合間の土の柔らかい時に懸命にやってみた。

だんだん慣れて早くなり夢中になるが、やがて
庭全部は到底出来そうにないと悟り、残りはまた鎌で刈った。

トマトを植えようとした所などは丁寧に隈無く抜いた。
すると、抜いたあとの土が黒々としてきれいなことに気付く。
手で触っても非常に気持ちのいい感触の土に変わっていた。

これはひとえに笹が活発に酸素を送り込んでいたためと思われる。


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