長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2010年9月5日日曜日

羊歯とドクダミ

羊歯(シダ)とドクダミは基本的には雑草の類いである。
ただし生やしっぱなしにして措いてもそう悪いものでもない。

この2つはよく一緒の所に生えている。
庭の周辺部でなおかつあまり日の当たらない暗めのところだ。

羊歯は確か他の植物とはちがった種類綱目で世代交代して繁殖するとか習った記憶がある。

似たようなものが恐竜時代を描いた図鑑などに出て来たりして太古の遺伝子を感じるため、その陰から何が出てくるか分からないような怖さがある。

たまたま葉を裏返したら背筋がぞくっとするような粒々模様を見てしまったりすることもあるが、気分のいい日には逆にエキゾチズムを感じたりもする。



「ドクダミ」とは随分と損な名前を付けられてしまったものだ。
見ようによっては可愛くも見えるはずの白い小柄な花も、名前のために不気味に見えて来てしまう。

6月頃には他の勢力がそれほどでもなかった為かことのほか生茂ったが
真夏の日照りが続くこの頃はそうでもなくなった。

刈取って置いておくと、青臭くてちょっとスッキリしたような匂いがする。
何か、虫除けとか浄化作用とか腐敗防止や殺菌効果があるもののような匂いに感じる。

調べてみるとどの辞典を見ても、悪臭があると書いてある。ああ、あれを悪臭というのか、身近に慣れすぎて世間から遠くズレてしまっていたようだ。

民間薬として、整腸・解毒・利尿の薬効があると書いてあるが、解毒からきた名前なのだろうか。逆のように聞こえてしまうのだが。


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