長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2011年4月15日金曜日

近隣の桜

家(うち)の庭には桜の樹は未だかつて生えていたことも植えたことも無い。

それは偏(ひとえ)に、薄着の季節に毛虫が多数群がる巣を作って体中がチクチクと痒くなる恐怖感からである。

あまり薬剤を散布するのも何か、かといって「桜切る某」と管理もしづらい。

そのようなものを傍に置いておくのを避けてきたのである。


しかし敷地の周囲には多くの桜の大樹がある。

東隣は、修道院・ホスピスと総合病院が連なったなかに幾本もの見事な桜が並んでいる。

ちょうど満開ほころぶ頃に吹く東風にのって、空一杯に粉雪のごとく舞乱れ春爛漫を堪能させてくれる。



あとからあとから絶間なく。

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風が止み、ふと見ると地面のあちこちにその気配を散りばめ

花盛りの気分を余韻として残してくれている。




この空もこの風もそしてこの春爛漫も共有のものである。

なんとありがたく豊かなことか。

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