長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2011年2月14日月曜日

雪化粧

一昨日、(おそらく)一年ぶりに雪が降った。

雪化粧は消去(あるいは捨象)の美学である。

消去といっても全くの無になるわけではない。

あらゆるものが白い記憶の中に埋もれていくのである。



視覚と連動して雪はしんしんと

雑音を吸収していき

時を止めたような静寂が広がっていく





この神聖な空間に踏み入れた途端

そこに、どういふ足跡をつけたらよいか

普段気にしたことのない行為に迷う。



。。。。。


( 因に「雪化粧」を英和辞典でひいても

be covered with snow とあるだけで「化粧」という言葉はない。

日本語で「化粧」というと、目鼻立ちをmake upするというよりも

アラを隠し白く表情を塗りつぶしていくイメージが強い。

だが、そこには表情を塗りつぶした故に埋もれた感情が豊かに表出する微妙なアヤがあるのではないか。 )

。。。。。


夕方のみぞれが夜には雪になる

今夜のは積もりそうである。

明日朝は雪掻きか、

。。。。。




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