長年棲み続けている或る「庭」の現実からの直接・独自の考察・雑感。

2015年12月22日火曜日

冬至・快晴

冬は
快晴の昼時3時間ほどに、最も東京の有難さを感じる。
特に風穏やかなるは絶品だが、多少吹いていても北にしっかり遮るものがあったり、ガラス越しにて陽だまりに浸かるのは、春というより初夏そのものである。

冬の真っ只中にある初夏のひと時は宝物のようなもので、西方十万億土のかなたにあるという極楽の心地さえ想う。

日差しは奥まで入り込み、空間を静かに活性化させ、あらゆるものの血流が再生する。

草木も何がしかを蓄え、どこぞから来たる野良猫も一等地に陣取る。


このひと時があるかないかで一日はまるで違うものとなり、
さらにその数日の有り様も一変する。




早朝に身の引締まる思いをした日であれば、逆にその後なお一層引き立つ。





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