以前の日記を見てみると、2011年7月8日にクチナシの花が満開とある。
実が割れないので「口無し」という名だそうだが、
勝手に無口で主張の少ない花のイメージを思い描いていた。
木陰の深緑の中に雑念を消し去るかのような白さで香りを引き立たせるのは、
まことに上品な有様である。
今年は
5月半ばに葉の2、3割が黄色く色づき
それが落ちると、
ぐんぐんと新緑が伸びるように駆け足で緑が深まり、
6月半ばにはもう開花。雨が続き早々に落ちてしまう。
翌年の花の為には、終わった花は取り除いた方がいいが、
秋冬の実も魅力的な形をしている。
むしろ花よりも。。
花が終わって後に残った額を見てみると
あの独特の実の造形がすでに基礎作られていることに気づく。
あの不思議な形は、花の抜けた後の「痕跡 - 空洞」 であったのだ。
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